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プロフィール

登録日: 2020年6月3日

記事 (8)

2025年10月15日2
最近の読書(田中慎弥、柴崎友香)
最近、 田中慎弥 さんをyoutubeで見かけるようになり、正直に話そうとする姿勢が素敵で、そういえば読んだことないと思い「共喰い」を図書館で借りて読んだ。 そのタイトルと内容が強烈らしいことだけは知っていたけど、短編ということは読み終えるまで分からなかった(本の厚み分の長さと思いきや、もうひと作品納められていた)。 内容はやはり悍ましいけど、淡々とした描写で、急にキラッと光る無意識の塊のような描写があったりで気が抜けないんだけど、文章そのものは比較的読みやすい。 読みやすいけど余白がある。描写されなかった感情とかストーリーの余白とか。 あと、「音」の描写が決して説明的ではないんだけど印象的で、音がリアルに振動を持って耳の奥に届く感じが他の作家であまりなかったなと。そして本だとより耳に残る。 そんな五感を刺激する無作為(自然)が張り巡らされていることもあってか、次第に身体が浄化されていくような不思議な作品。 もう一つの短編「第三記層の魚」を読むと、共喰いで浄化される感覚の謎が少し分かるような美しい作品。少年の気持ちをこんな風に書けるのが凄いと思う。何度も読み返したくなる作品。...

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2025年9月3日1
遠い親戚
子供の頃、国内のあちこちに親戚がいるように世界中にも親戚がいて、彼らに会いに世界中を旅できるだろう、と勝手な辻褄をあわせていた。 限りある人生ならば、そのくらいのことは保証されているはずだと。 しかし、実際には海外に親戚なんて一人もいないことを知り、少しばかりショックを受けたのを覚えている。 盲点や制約から解かれて、行先も決めず何の根拠もなく何処かに向うことができる ーアートにはそんな不思議な時空の感覚がある。 それは「広い世界と人生の保証」を信じていた子供のころの“勝手な辻褄”と、どこか似ている。 私の知らぬところで、私の作品が見ず知らずの他人にとっての“遠い親戚”のような存在になっていたら面白い。

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2025年8月14日1
今日のお弁当 
今日の子供のお弁当はオクラのフリット、ハム入り卵焼き海苔巻き、人参とトマトサラダ、ミートボール、小松菜ポン酢。 メニューは昨夜、寝る前の娘の要望通り... 米粉を軽く水で溶いて、大きめに刻んだオクラをあえて揚げ焼き。 じいじが作ったオクラは棘があまりないから塩もみしないでそのまま使える。そして、いま冷蔵庫に大量にある。 卵焼きは溶き卵にめんつゆを少々、角フライパンに流しいれてハムをのせくるくる... 最後にのりを巻いて爪楊枝さして、とのこと... 息子は割と何でも食べるけど、娘からこういう巻物系のリクエストは珍しい。卵焼きは基本シンプル派なんだけど、きっと誰かのお弁当で見たんだろう... 海苔が好きなだけか... 最後に別で大きいおにぎりを一つ持っていくのが最近のスタイル、もちろん海苔は巻く。 海苔は袋ごと持って行ったら?という提案は却下、それは違うらしい。 おかずカップが浅めなのでいつも悩ましいけど、ミートボールは重ねることにして解決。 あとは自分たちで保冷袋にお弁当と箸を入れて、水筒に氷と麦茶を入れたら支度は完了。

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Hamu Isen

Hamu Isen

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