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HAMU ISEN



最近の読書(田中慎弥、柴崎友香)
最近、 田中慎弥 さんをyoutubeで見かけるようになり、正直に話そうとする姿勢が素敵で、そういえば読んだことないと思い「共喰い」を図書館で借りて読んだ。 そのタイトルと内容が強烈らしいことだけは知っていたけど、短編ということは読み終えるまで分からなかった(本の厚み分の長さと思いきや、もうひと作品納められていた)。 内容はやはり悍ましいけど、淡々とした描写で、急にキラッと光る無意識の塊のような描写があったりで気が抜けないんだけど、文章そのものは比較的読みやすい。 読みやすいけど余白がある。描写されなかった感情とかストーリーの余白とか。 あと、「音」の描写が決して説明的ではないんだけど印象的で、音がリアルに振動を持って耳の奥に届く感じが他の作家であまりなかったなと。そして本だとより耳に残る。 そんな五感を刺激する無作為(自然)が張り巡らされていることもあってか、次第に身体が浄化されていくような不思議な作品。 もう一つの短編「第三記層の魚」を読むと、共喰いで浄化される感覚の謎が少し分かるような美しい作品。少年の気持ちをこんな風に書けるのが凄いと思う
2025年10月15日


「影の現象学-近代の影」
当たり前だが何かに集中することで制作は前進していく。 しかし、集中することの背後には集中しないものが蓄積している。 心理学ではこれを「影」と呼ぶ。 河合隼雄さんの「影の現象学」はあらゆる影の創造と対立とが見事に解析された名著だ。...
2024年5月9日
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